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青い海と白壁の街!エーゲ海に浮かぶ三日月形の美しき島・サントリーニ島にて。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事は「海外の島」編・2発目です!

前回は南太平洋の絶海の孤島・イースター島について取り上げましたが、今回は打って変わって地中海に輝く人気のあの島について取り上げたいと思います。すなわち青い海と白壁の美しきギリシアの島、サントリーニ島の事です。結構名前は通ってるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

⬛️サントリーニ島とは?

 

サントリーニ島とは、ギリシアはエーゲ海に浮かぶ島。ちなみに「エーゲ海」とは、地中海の内ギリシアとトルコに挟まれた部分の海域を言います。

キクラデス諸島という島々に属する島です。地中海の中では東部。

 

 

形が面白いですね。「三日月形」なんて表現されたりします。

なぜこんな不思議な形をしているのかと言いますと、サントリーニ島は火山の噴火によって出来たカルデラの一部が海に突き出たものだからです。

日本にも、実はこれほぼそっくりの地形があります。

 


https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=02614000042

 

そう、熊本の阿蘇山です!  阿蘇山カルデラは、内側はくぼんでいて外側が「外輪山」として盛り上がっていて、内側にも小山が聳えています。

この阿蘇山カルデラを仮定として海に沈めてみたら、外側の外輪山の部分が海に突き出ます。そこがサントリーニ島と考えれば良いんですね。分かりやすい構造。真ん中の丸っこい山は、中央の小山に相当します。

サントリーニ島は、面積は73平方キロ。これは日本の離島と比較すると北海道の礼文島(81平方キロ)に近いです。そこそこ大きい島です。

ちなみに人口は1万人を越えているので、かなり人口密度が高い島になります。礼文島の人口は2000人台なので大違いですね。人気の観光地なので、大勢の人の雇用もあるのでしょう。

 

⬛️サントリーニ島の夜明け

 

 

ピースボートのオーシャンドリーム号は夜明け前には、サントリーニ島のすぐ近くに錨を降ろし停泊していました。

月灯りがエーゲ海の海を照らし出し、とても幻想的な光景を目にすることができました。ロマンチック過ぎます。サントリーニ島の街並みにも灯りが見えます。

 

 

夜があけるとサントリーニ島の様子がはっきりと明らかになりました。

サントリーニ島はいかにも火山島らしく、地層が剥き出しになっています。層が模様のようになっていて、とても美しい。そして島の周囲は全て断崖。これは不思議な地形だなあと、ずっと見とれてしまいました。

 

 

白いつぶつぶが遠目に見えるのは、全てサントリーニの街並みの家々です。家々は全て断崖の上の平地に建てられているようです。そりゃ、断崖の側面に家を建てるのは物理的には無理ですからね。

 

 

それにしてもどうやって断崖の上までいくんだろう。なにやら蛇行している道のようなものが見えますが。

私はこの島の構造を目にして、「瀬戸内海の伊吹島に似ているなあ」とふと思いました。伊吹島はいりこで有名な島ですが、あの島も高台上になっていて、急な階段を登った島の高いところに集落が形成されているのです。高台の高さも、規模も全く違いますけれど。

 

⬛️サントリーニ島へ行こう!

 

それではさっそくサントリーニ島へと行くことにしましょう。

サントリーニ島には大きな船が入港できる港などないので、船は沖合に停泊したままで、テンダーボートで入島することになります。このあたりはイースター島と共通していますね。

島に到着すると、見えてきたのはケーブルカー。急な断崖を登るのに使う乗り物です。なるほど、ケーブルカーという手があったか。

 

 

次第に高度が上がっていき、船もかなり小さく見えるようになってきました。その向こうには不思議な島の姿が。

 

 

カルデラの真ん中の小山の部分が島となっているんですね。火山島らしく黒ずんでおり、それほど植生も豊かでないようです。ネアカネミ島という名前で、見た目の通り無人島です。このあたりの島々が、火山活動によって形成された島だということが自然と偲ばれる光景です。

 

 

ふと窓の横側をみると、ロバに乗って階段を登ってくる人たちが!! なにこれ。

実はこれはケーブルと並ぶもう一つの集落に入る方法なんです。むしろこっちの方が珍しいので人気とか。私は乗らなかったのですが結局。

ロバはドンキーと呼ばれていて、サントリーニ島のマスコット的存在にもなっているようです。この階段は徒歩で上り下りすることもできるのですが、ドンキーの落し物が多いので踏まないようにかなり注意が必要です。

 

⬛️ひとまずフィラに到着

 

 

ケーブルが高台の上側に到着して降りると待っているのは、「フィラ」の街並みです。サントリーニ島にはいくつも集落があるのですが、その一つ。

真っ白の街並みがまさにサントリーニです。細い階段が街並みの間を縫うように走っています。

 

 

この白い街並みでみかけると、猫もなんだか格式が出るような気がしました。不思議。・・・擬態してますね。

サントリーニ島はとにかく景色が美しいのでカレンダーの写真などに使われることも多いのですが、実はそこはフィラではなく、島の北側に位置する「イア」の街並みです。そういう訳でさっそくイアに向かうことにしました。使うのは路線バスです。

他の街へと行くバスもあるので、要注意です。時刻表をチェックしたり、かなり念入りに確認しましょう。

 

 

バスで移動する道すがら、いかにも地中海じみた風景が見られます。このサボテンとか。日本とは根本的に地形が異なるのが分かりますね。

 

⬛️純白!「イア」の街並み

 

 

こちらがイアの街並み。フィラよりもさらに美しい街並みが広がっています。青い屋根の建物はギリシア正教の教会。

 

 

こちらは街並みの通路。こんな道がずっと続いています。ギリシア国旗もはためいていますね。

 

 

教会は間近で眺めるとこんな感じ。ギリシア正教特有のモザイク画も密かに写り込んでいました・・・笑

 

 

白い街並みが美しすぎる。世界中から観光客が訪れる訳。実際に来てみて分かりました。

 

 

こんな狭い路地に迷い込むのも、お楽しみの一つかも。童心に帰れそうです。

サントリーニ島の主要産業は、当然「観光」。この島に限らず、ギリシアといえばまず観光ですよね。

お土産物やホテル、レストランなど、数え切れないほど多くあります。

この島は観光で暮らすには良いけれど、実際に暮らすにはどうなんだろう。ふとそんなことを思いました。

バリアフリーにもなっていなさそうだから、例えば高齢者とか障害者の方には相当大変そうです。街並みが複雑だから、自分の家も分からなくなりそう。・・・それはないか。

 

⬛️エーゲ海の蒼き海

 

 

サントリーニ島で眺められるのは白い街並みだけではなく、青い海もまた同じくらい美しい見ものです。

青というより「」といった方がふさわしく思われる、濃い色合いの独特な海の色。

日本ではこんな色の海、なかなかなさそうです。北海道・礼文島の澄海岬(すかいみさき)で眺めた海と少し似てるかな、とは思いましたが。あそこは日本最北端なので、ベーシックな日本の海ではないです。

 

 

植生も地質の色も、空気のからっと乾燥していて湿気と無縁そうなところも、日本とは全く違います。

海に浮かぶ小さなボートも小道具のように景色にアクセントを添えているよう。ここからだと模型のように見えますが。

 

 

風車も見かけました。この島で見かけるとなんでも美しく見えますね。

ちなみに「どこで写真を撮っても絵になる」のがサントリーニの特徴だと聞きました。確かにその通り。

風車はサントリーニ島ではなく、同じキクラデス諸島のミコノス島の専売です。サントリーニ島に次いで人気のある島です。

 

⬛️景色が見渡せるレストラン

 

 

昼食を白い街並みと海が見渡せるレストランで取りました。

 

 

これは私が頼んだ料理ではないのですが、ボリューム抜群です。

美しい景色を眺めながら食べると、一層おいしく感じられます。名前は覚えていないのですが、おすすめな店。

 

⬛️あのカレンダー写真のポイントはここだ!

 

 

サントリーニ島には定番の写真撮影スポットがあります。

それは教会(ブルードーム)が三つ並んで見えるこのスポットです。よくカレンダーとかの題材になっているので、デジャブを覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この写真スポットへ行くには、少々道のりが複雑なのですが、初めの方でも紹介したこの教会が目印です。

詳しい行き方はこちらのHPが参考になるかと思います

http://mona-log.com/santorini-oia-blue-dome/

是非とも素敵な写真撮って、「あのカレンダーと同じ写真が撮れた!」と自己満足に浸るのも良いと思います。

 

⬛️昔の噴火写真

 

 

帰りもケーブルに乗って高台の下側へと戻っていったのですが、昔の噴火の写真が飾られていて興味深かったです。

前述したネアカネミ島が勢いよく噴煙を上げています。白黒ですが、写真で証拠写真が撮影されているということはそれほど昔ではありません。この島が無人島になっている所以です。

 

⬛️テンダーボートで帰る

 

 

テンダーボートに乗ってサントリーニ島を後にして、オーシャンドリーム号へと戻りました。

午後になると、サントリーニの街並みも地層もさらにはっきりと見えるようになっていました。改めてみると本当に雄大ですね。そしてあんな高いところにある街並みを歩き回っていたんだなあと不思議な気分になりました。

この高さ。昔の人は高台の上まで行くのが大変だったでしょうね。ケーブルもなかった時代、やはりドンキーで少しずつ登っていたのでしょうか。

 

 

出港時、日暮れにはまた幻想的な光景に。海も街並みも黄金色に染まっています。

どの時間帯に眺めても美しすぎるサントリーニ島。またいつか来たい限りです。ちなみに、ハネムーンでも人気だそうです。私は多分来ないと思いますが・・・笑

 

離島ナビ

http://ritou-navi.com

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